頻尿の原因|男性・女性・若者・高齢者で違う「頻尿の7つの原因」

「さっきトイレに行ったばかりなのに、もうトイレに行きたくなってしまった。。」

こういった症状が頻尿です。

頻尿は中高年の方々がなる病気だと思っている方も少なくないと思います。

しかし、実際は10代・20代・30代の男性・女性の多くの方が頻尿で悩んでいます。

今回は、頻尿になってしまう原因についてお話していきたいと思います。

頻尿の7つの原因

頻尿の原因は色々あり、病名も様々です。

なので、いきなり病名を聞いてもピンッとこないと思いますので、まずは簡単な症状で頻尿の原因についてお伝えします。

頻尿の7つの原因
膀胱が勝手に縮んで排尿したくなる頻尿
膀胱や尿道の出口が狭くなっている頻尿
細菌の感染で炎症を起こしている頻尿
膀胱自体が小さくなりおきる頻尿
尿道の締りが悪くなりおきる頻尿
がんが原因の頻尿
ストレス等による心因性の頻尿

【過活動膀胱】膀胱が勝手に縮んで排尿したくなる頻尿

この症状は、膀胱の筋肉が勝手に縮んでしまう病気により起こる頻尿です。

尿を溜めている膀胱は伸縮する臓器であり、排尿時には膀胱が縮んで尿を押し出して、尿道を通り排尿するって流れになっています。

排尿しようとすると、この様な膀胱と尿道の連携プレーが自然に行われているのです。

しかし、膀胱が勝手に縮んで排尿したくなってしまう病気があり、これが過活動膀胱と呼ばれています

参考:過活動膀胱ってどんな病気?|いつもトイレが気になる・・・過活動膀胱|女性のミカタ.jp

過活動膀胱の特徴

過活動膀胱の特徴は急に尿をしたくなる(尿意切迫感)です。

  • 尿をしたくなると我慢できない
  • 尿を我慢できる時間が短い
  • すぐにしないと漏れそうになる

トイレに駆け込むことになりますが、それまでに我慢ができず、漏れてしまう場合も少なくありません。(切迫性尿失禁)

こういったことから、漏らさないためにトイレを気にしてしまい頻尿になります。

尿検査をしても異常はなく、細菌の感染やがんなども見つかりません。

過活動膀胱の原因

過活動膀胱の原因は、脳や脊髄など排尿をコントロールしている神経系のトラブルがあると考えられます。

先ほどお話した通り、本来は膀胱に尿がたまると膀胱から脳へ「尿がたまってきましたよ」と伝えます。

そして脳は膀胱へ「まだ、勝手に縮んで排尿してはダメですよ」と命令を送り尿が出ることを防いでいます。

つまり、脳から命令が出せれなかったり、届かなかったりすると膀胱はコントロール不能な状態になります。

こういった排尿をコントロールする神経にトラブルを起こす代表的な病気が、脳血管障害(脳出血・脳梗塞・くも膜下出血)といった病気が挙げられます。

特に、手足に麻痺が出た場合が、頻尿や尿失禁が起こる可能性が高くなるようです。

過活動膀胱については過活動膀胱の原因と症状「過活動膀胱の市販薬と薬以外での治し方」で詳しくお話しております。

【前立腺肥大症】膀胱や尿道の出口が狭くなっている頻尿

この症状は、中高年の男性に多く、男性にしかない前立腺という臓器が大きくなってしまう前立腺肥大症によるものです。

参考:前立腺肥大症と薬物治療:前立腺肥大症の原因と症状|患者・ご家族のみなさま向け|旭化成ファーマ

前立腺は加齢と共に大きくなっていきますが、前立腺が肥大すると必ず排尿のトラブルがある訳でもありません。

実際は2人に1人くらいの割合で起こるとされております。

前立腺肥大症の特徴

大きくなった前立腺が膀胱の出口や、尿道を圧迫します。

それだけではなく、前立腺の神経が異常に活発になって前立腺を緊張させ、尿道を締めつけている場合もあります。

前立腺肥大症が悪化すると、尿がほとんど出ない尿閉の状態になってしまうこともあります。

膀胱には尿がたまっているのに、尿を出すことができないので、非常に苦しい状態です。

こうした尿が出にくい症状は、尿の通り道が狭くなったために起きている症状です。

  • 尿の出はじめが送れる
  • 尿に勢いがない
  • トイレに時間がかかる
  • 尿の切れが悪い

前立腺肥大症の注意点

前立腺肥大症では、尿が出にくいのに膀胱は尿を出そうと常に無理をしている状況です。

その結果、膀胱の活動が異常に高まり、過活動膀胱(1で話た症状)になってしまうこともあります。

つまり、前立腺肥大症にかかり尿が出にくいって思っていたら、“トイレが近い、トイレまで間に合わない”といった「尿が出過ぎる症状」になることもある訳です。

前立腺肥大症については前立腺肥大症の治療・薬・手術「前立腺肥大症の症状・原因を知る」で詳しくお話しております。

膀胱炎・尿道炎・前立腺炎】細菌の感染で炎症を起こしている頻尿

急に頻尿になる原因として最も多いのが、細菌の感染による膀胱炎・尿道炎・前立腺炎などの病気です。

膀胱・尿道・前立腺などの組織に細菌が感染したことにより、強い尿意が起きます。

この細菌感染が原因の頻尿は、以下の特徴があります。

  • 排尿時に痛みを感じる
  • 下腹部痛がある
  • 尿が濁る

こういった頻尿は、尿検査をすることにより原因が特定できます。

膀胱炎の特徴

膀胱炎は尿道口から大腸菌などの細菌が入り込み起きる、女性に多くみられる病気です。

参考:女性は特に要注意。膀胱炎ってどんな病気? | いしゃまち

膀胱炎には「急性の膀胱炎」と「慢性の膀胱炎」とあり、症状は以下の通りです。

急性の膀胱炎

炎症が弱い場合

  • トイレが近くなる
  • 排尿後に残尿感がある

炎症が強い場合

  • 排尿時に痛みを感じる
  • 腰痛を感じる
  • 尿がはっきりと濁っている
  • 血尿が出る

急性の膀胱炎の治療法

多くの場合、抗生物質を服用することで短期間で治ります。

その際に、安静を保ち、水分を多めに取る、刺激物を避けた食事をとる、といった注意が必要です。

腰痛をが強かったり、熱がある場合

こういったケースだと、腎盂腎炎(じんうじんえん)という病気も併発していることがあります。

腎盂腎炎も細菌感染を原因とする病気で、細菌が腎盂や腎臓に広がって炎症を起こしています。

参考:急性腎盂腎炎<腎臓と尿路の病気>とはどんな病気か|症状や原因・治療 – gooヘルスケア

慢性の膀胱炎

細菌感染によって膀胱が長期間炎症を起こし、なかなか完全には治らない状態を慢性膀胱炎と言います。

慢性の膀胱炎の治療法

  • 少量の抗生物質を飲み続ける
  • 膀胱炎になりやすい原因がないか調べる

膀胱炎については膀胱炎の症状・原因・薬「膀胱炎の治し方と病院での検査と治療法」で詳しくお話しております。

間質性膀胱炎の特徴

検査で異常がないと言われたのに、しつこい頻尿・強い尿意・膀胱の痛みなどが続く場合は、間質性膀胱炎の可能性があります。

間質性膀胱炎の炎症は、細菌が原因ではありません。

実は原因はまだはっきりとはわかっていない病気ですが、最近の研究により少しずつ分かってきている状況です。

間質性膀胱炎の場合、完全に治すことは難しいとされていて、抗アレルギー薬などの可能性のある治療法が行なわれています。

参考:間質性膀胱炎 – 泌尿器科の疾患と治療:東京医科歯科大学大学院 医歯学総合研究科 泌尿器科学教室

また、間質性膀胱炎の症状は、尿を出す時よりも尿がたまっている時に痛くなります。

つまり、尿をしたくなって我慢している時に、漏れてしまうっていうより痛みを感じる症状です。

痛みがない程度の間質性膀胱炎の場合は、頻尿が主な症状です。

間質性膀胱炎と過活動膀胱は似ている

間質性膀胱炎の症状と「1.膀胱が勝手に縮んで排尿したくなる頻尿」でお伝えした過活動膀胱の症状は似ています。

あえて違いを表すなら以下になります。

間質性膀胱炎の場合

  • 尿が少ししかたまっていなくても不快感がする
  • 排尿後しばらくすっきりしない

過活動膀胱の場合

  • 尿が漏れそうな気が急にしてくる
  • 排尿後はすっきりする

尿道炎の特徴

淋菌・クラミジア・大腸菌などの細菌が尿道に入って起きる感染症であり、男性に多くみられるのが尿道炎です。

参考:尿道炎とはどんな病気か|症状や原因・治療 – gooヘルスケア

感染の原因によって症状は異なりますが、以下の症状があります。

  • トイレが近くなる(頻尿)
  • 尿道から分泌物が出る
  • 排尿時に痛みがある

尿道炎については尿道炎の原因・症状「淋菌やクラミジアによる男女の症状の違い」で詳しくお話しております。

前立腺炎の特徴

尿道から前立腺内に細菌が入って起こる感染症が前立腺炎です。

参考:慢性前立腺炎 かねとう腎泌尿器科クリニックへようこそ

急性の前立腺炎

  • 尿が近くなる(頻尿)
  • 高熱
  • 排尿時の痛み

慢性の前立腺炎

  • 陰部の不快感
  • 残尿感

慢性の前立腺炎は一般的に治りにくいものです。

前立腺炎については前立腺炎の原因・症状「急性・慢性前立腺炎の薬や病院での治療方法」で詳しくお話しております。

【中高齢者の頻尿】膀胱自体が小さくなりおきる頻尿

膀胱で尿をためているのですが、この膀胱自体が小さくなることにより、ためられる尿量が減ってしまい頻尿になるケースです。

膀胱が小さくなる原因は、病気によるものがあります。

例えば、膀胱結核では膀胱が小さくなってしまいますし、長い間の細菌感染や炎症で膀胱の炎症が続いた場合も、膀胱壁の組織が引きつれて硬くなり、膀胱そのものが小さくなることもあります。

また、加齢でも同じ様な変化が少しずつ起きていくので、年をとると膀胱は段々小さくなってきてしまいます。

こういった理由により、中高齢者のが頻尿に悩むケースが多いのです。

膀胱についてはおしっこが作られて排尿されるまでのメカニズム(泌尿器について)で詳しくお話しております。

【出産後の頻尿】尿道の締りが悪くなりおきる頻尿

これが原因の頻尿は、出産後の女性に多いです。

先ほどの膀胱でためていた尿を出すときに通るのが尿道です。

普段、膀胱に溜まっている尿を出さないように尿道は締まっている状態ですが、この締りが悪くなってしまうことにより尿漏れなどが起きてしまいます。

尿道の締りが悪くなる原因

骨盤底という、背骨の一番下から恥骨までの胴体の底にある部分には骨がありません。

この部分の骨盤底筋が、膀胱・子宮・直腸などの骨盤の中にある臓器が下がり落ちてこないこうに、しっかりと支えています。

また、肛門・膣・尿道といった器官はこの骨盤底筋の中を貫通していて、それぞれの開閉、つまり排泄や出産には骨盤底筋が重要な役割をはたしているのです。

この骨盤底筋は、出産したり女性ホルモンが少なくなったりすることで、ゆるんできてしまいます。

この様に、膀胱や尿道を支えている骨盤底筋がゆるんでしまうと、くしゃみなどのわずかな衝撃でも尿道の締りがゆるんで尿漏れが起きてしまいます。

骨盤底筋については骨盤底筋を締める「自宅で出来る頻尿の対策!膀胱・骨盤底筋の体操!」で詳しくお話しております。

【膀胱がん・前立腺がん】がんが原因の頻尿

膀胱がんや前立腺がんが頻尿の原因になることもあります。

膀胱がん

膀胱がんは膀胱に炎症を起こしますので、膀胱炎の時と同じような症状がみられます。

膀胱炎の症状が強い膀胱がんは、悪性のがんであることが多いので、早めに診察を受けましょう。

前立腺がん

前立腺がんでは頻尿の症状は出にくい傾向にありますが、出る場合は前立腺肥大症と同じ様に、尿が出にくい・トイレが近いといった症状です。

【意外に多い】ストレス等による心因性の頻尿

症状が頻尿だけで他に残尿感や排尿時の不快感がない場合は、精神的なものから起こる心因性の頻尿が考えられます。

心因性の頻尿の場合は、リラックスしている時や寝ている時には、頻尿の症状は起こりません。

例えば、

  • 子供の時の学芸会
  • 学生の時の部活の試合
  • 社会人でのプレゼン

など、緊張するとトイレが近くなるってことは、ある程度の方々が体験していることかと思います。

つまり、心因性の頻尿の場合は、特別異常ってことではありません。

しかし、あまりにもトイレの回数が増えると、

  • 外出中にトイレの場所ばかり確認する
  • 電車や車の中にいると不安になり外出できない
  • 仕事中に何度もトイレに行きサボってると思われる
  • 映画など1本通してみることができない

といった、生活に支障が出るようになってきます。

男性・女性の頻尿「20代・30代・40代・50代・60代の体験談」

頻尿の原因は様々で、男性と女性でも原因はかなり変わってくることが多いです。

また、中高齢者に頻尿の症状が多くみられると思いがちですが、若者(20代・30代)でもかなりの方々が頻尿で悩まれています。

こちらでは男性・女性、また20代以下~60代以上の頻尿の体験談を紹介しています。

頻尿の原因・対策・薬の体験談「20代の女性と男性編」

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