尿道炎の原因・症状「淋菌やクラミジアによる男女の症状の違い」

今回は数ある頻尿の原因の1つである尿道炎についてお話します。

尿道炎の原因

尿道に細菌が入って炎症を起こす感染症の一つです。

尿道炎は淋菌、クラミジアによるものが半数以上が原因菌になります。

両者とも健康な人の尿道には存在しません。

淋菌(りんきん)

暖かく、湿ったところで育ち、菌自体の生存能力は弱いため、体外へでると約2時間感染力が低下します。

通常の環境では生存できないくらい弱い菌です。

性器や咽頭、肛門から感染し、感染経路のほとんどは性行為からですが、咽頭に潜伏している可能性があるため、オーラルセックスによる感染も考えられます。

性行為以外にも感染部分の粘膜や体液の接触で感染する恐れがあるので、一応プールや便器、タオルの使い回しには十分に気をつけなければなりません。

参考:淋菌感染症とは

クラミジア

性行為が原因で感染します。

また、淋菌と同じく感染者の粘膜の接触でも感染します。

感染率は50パーセント以上ととても高い菌です。

1回の性行為のみでの感染するわけではなく、保持者の菌の量や種類によって変わってきます。

膀胱炎と違い、女性よりも尿道が長い男性に多く見られます。

ただ、感染の原因によって症状は異なりますが、男性よりも女性の方が自覚症状が軽いため、無意識のうちに菌を繁殖させてしまう可能性が高いと言えます。

ただ、注意しておいてもらいたいのが、雑菌性尿道炎といった上記2つの菌の他に、雑菌が尿道に入り込み炎症を起こす場合もあるため、「尿道炎=性病」にはなりません。

雑菌性尿道炎は性行為後に排尿をすることにより起こりにくくなります。

参考:男女別クラミジアの症状

尿道炎の症状

男女、菌の種類によって症状が変わってきますが、共通の症状として、排尿時の痛み、トイレの回数が増えるといった頻尿状態、尿道から膿がでる、尿道の痛み、違和感といったことが起こります。

淋菌感染による尿道炎(潜伏期間:感染後2〜7日)

女性の場合

  • 症状がでるひとは全体の約2割
  • 自覚症状が少ない
  • どろっとしたおりものの量が増える(黄色や緑白色)
  • 子宮、卵管などが炎症を起こす可能性(妊婦が感染した場合、新生児が結膜炎を発症)
  • かゆみ

男性の場合

  • 尿道からドロドロとした黄白色膿が出る(量がとても多く下着を汚すほど)
  • 排尿時に激しい痛み
  • 赤い発疹がみられ膨れあがる
  • 尿道の違和感かゆみ

※男女問わず、喉に感染した場合、扁桃腺炎。目に感染した場合、結膜炎や角膜炎になることがあります。

クラミジア感染による尿道炎(潜伏期間:1週間〜3週間)

女性の場合

  • 症状が出ずに進行が進む可能性がある
  • おりものの量が増える
  • 性器、おりものの臭いがきつくなる
  • 下腹部の痛み
  • 下着が汚れる

男性の場合

  • 透明〜白っぽい膿が少量でる
  • 排尿痛
  • 尿道のかゆみ、違和感
  • しみる

マイコプラズマ・ウレアプラズマ感染による尿道炎(潜伏期間:5週間程度)

症状としてはクラミジアとほとんど同じでが、上記の2つよりも潜伏期が長いのが特長です。

淋菌、クラミジ以外の尿道炎の原因菌はこのマイコプラズマやウレアプラズマによるものと言われています。

尿道炎がなかな治らない、再発してしまうのはこの菌が原因とも言われています。

女性は尿道炎単独ではなく、膀胱炎と併発して診断されるケースがほとんどです。

参考:尿道炎の原因は?~注目されるマイコプラズマ・ウレアプラズマ~|STD研究所 性病についてのお悩み解決サイト

尿道炎の病院での検査・治療法

病院は内科、もしくは泌尿器科、もしくは性病クリニック(※保険適用外)を受診しましょう。

尿道炎の検査は「尿検査」です。

尿道炎の場合、尿道に細菌がいるため尿を取り、尿中の細菌を調べます。

昔は尿道に綿棒を入れるといた検査を行っていましたが、近年尿検査のみの病院が多くなています。

また、尿検査のみではわからない菌(マイコプラズマなど)の場合、PCRという検査を行います。

PCRとは数時間でDNAを増やし、染色し、検出招致にかけることにより、病原体の陽性、陰性を確認することができます。

基本的に私たちは尿検査のみになるので安心して受診してください。

検査結果は1週間程度かかります。

尿道炎の治療法

クラミジア感染、マイコプラズマ・ウレアプラズマ感染の場合は抗生物質の服用になります。

薬の服用は1〜2週間程度になりますが、症状が治まらない場合、長期の服用が必要になります。

自然治療することはないため処方された薬は飲みきるようにしましょう。

淋菌感染の場合、効果のある薬が少なくなっているため、静脈注射か筋肉注射が主流です。

静脈注射は腕から、もしくは点滴による投与、筋肉注射はお尻から注射を刺すので強い痛みが伴います。

ほとんどの場合1回の注射で完治すると言われています。

クラミジアと同時に感染している場合はクラミジアに効果のある抗生物質の服用を同時にします。

これらの感染症はパートナも感染している可能性が高いので一緒に受診することをお勧めします。

尿道炎の原因・症状・薬まとめ

  • 「淋菌」「クラミジア」「マイコプラズマ・ウレアプラズマ」が主な原因菌
  • 尿道に細菌が感染することにより炎症を起こす病気
  • 尿道が短い男性に多くみられる
  • 菌により症状様々だが、男性は膿が出たり腫れ上がったり、症状がでやすい
  • 女性はおりものの量増えたりするものの無症状がほとんどなため、進行してしまったり、増殖させてしまう可能性が強い
  • 症状が進むと男女ともに不妊の原因になりやすい
  • 尿検査による診察
  • 抗生物質の服用がほとんど
  • 淋菌は静脈注射か筋肉注射による治療

また、頻尿の原因は尿道炎だけでなく、以下の様な原因もあります。

頻尿の様々な原因

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