夜間頻尿になる4つの原因「男性・女性・高齢者で違う夜間頻尿の原因」

夜間頻尿とは、寝ている間にトイレに行きたくなり目が覚める事をいいます。

頻尿の定義としては以下になります。

正常 頻尿の疑い 頻尿
日中 4~7回 8~9回 10回以上
夜間 0回 1回 2回以上

夜間頻尿は寝ている間に1回以上行く状態のことを指し、男性も女性も高齢になるほど増加します。

最近の調査では、50代で約60%・80代で90%以上の人が夜間に1回以上トイレに行くと言われています。

参考:夜間、何度も排尿で起きる – 日本泌尿器科学会

夜間頻尿の4つの原因

夜間頻尿の原因は大きく分けて4つあります。

夜間頻尿の原因1「尿の量が増える」
夜間頻尿の原因2「1回で出る尿の量が少ない」
夜間頻尿の原因3「睡眠トラブル」
夜間頻尿の原因4「加齢(高齢者)」

以下で詳しくお伝えします。

夜間頻尿の原因1「尿の量が増える」

当たり前ですが、尿の量が増えればトイレの回数も増えます。

これは夜間頻尿のもっともシンプルな原因であり、寝ている間に作られる尿の量が多いということが挙げられます。

これを夜間多尿といいます。

夜間多尿の目安

  • 1日の尿のうち35%以上が夜間に出る状態
  • 体重1kgあたり10ml(体重が50kgなら500ml)よりも多く尿が出る状態

尿の量が増えてしまう理由は以下の3点が考えられます。

尿の量が増える理由

  1. 加齢により内蔵(腎臓)の機能の低下
  2. 服用しているお薬の影響(降圧薬など)
  3. 無意識な水分のとりすぎ

1.加齢により内蔵(腎臓)の機能の低下

1点目は、年をとるにつれて心臓や腎臓の機能が低下することがあげられます。

内蔵の機能低下により、全身の活動量が多い昼間は、必要な量の尿を作るところまで力が回らない状態になります。

その結果、全身の活動量が少ない夜間にかけて、尿が作られることになります。

これは、心不全や腎不全の軽いものとも言えます。

また、年をとると尿の量を減らす抗利尿ホルモンが十分に分泌されないようになります。

こういった理由が重なり、健康的な高齢者の方でも夜間の尿量が増えてしまう傾向にあります。

2.服用しているお薬の影響(降圧薬など)

2点目は、服用しているお薬の影響で、尿の量が増えることもあります。

例えば、高血圧に使われる降圧薬や心臓病に使われる強心剤には、尿の出をよくするはたらきである利尿作用があります。

こういったお薬の影響が、夜間頻尿の原因になることもあります。

お薬の飲み方を変えるだけでも、夜間のトイレの回数を減らすこともできるかもしれませんので、お医者さんに相談をしてみるといいでしょう。

主な降圧薬の分類と代表的な商品名は以下になります。

分類 商品名
利尿薬 フルイトラン、ラシックス、オイテンシン、アルダクトンAなど
βブロッカー インデラル、ミケラン、テノーミン、カルビスケン、メインテート、セロケン、セレクトールなど
αブロッカー ミニプレス、バソメット、デタントール、エブランチル、カルデナリンなど
αβブロッカー アーチスト、ローガン、アルマールなど
カルシウム拮抗薬 アダラート、ペルジピン、ニバジール、カルスロット、ヒポカ、バイミカード、コニール、アムロジン、セパミット、ヘルベッサーなど
ACE(アンジオテンシン変換酵素)阻害薬 カプトリル、セタプリル、アデカット、チバセン、ロンゲス、タナトリル、コナン、レニベース、インヒベース、エースコール、コバシルなど
AⅡ(アンジオテンシンⅡ)受容体拮抗薬 ニューロタン、ブロプレス、ディオバンなど

3.無意識な水分のとりすぎ

3点目は、単純にお茶などの水分をとりすぎていることが、頻尿の原因になっている場合です。

こういった理由は、単純な話に聞こえがちですが、自宅に長くいる女性や高齢者では少なくありません。

そして、大概本人はこういったことが理由だとも思っていないケースが多いので注意が必要です。

目安としてですが、成人の場合は1日に1ℓ~1.5ℓの尿が出れば、水分は十分取れているといえます。

しかし、2ℓ~3ℓもの尿をしている人がいますが、こういった人たちは水分のとり方を変えるだけで夜間頻尿が改善されます。

また、糖尿病の患者さんでは糖分が尿に出る時に水分も一緒になって出るので、夜間の頻尿が増える場合もあります。

夜間頻尿の原因2「1回で出る尿の量が少ない」

1回のトイレで出る尿の量が少なければ、そのぶん何度もトイレに通わなくてはならなくなります。

1回に出る尿の量が減る理由も3点考えられます。

1回に出る尿の量が減る理由

  1. 過活動膀胱が原因の夜間頻尿
  2. 残尿が原因の夜間頻尿
  3. 小さくなった膀胱が原因の夜間頻尿

1.過活動膀胱が原因の夜間頻尿

過活動膀胱とは、膀胱の筋肉の活動が異常に活発になり、尿をためている時に突然トイレに行きたくなってしまって我慢ができなくなったり、しょっちゅうトイレに行きたくなったりします。

悪化すると尿漏れを起こしてしまうといった症状も出てきます。

この過活動膀胱が夜間頻尿の原因となることがよくあります。

2.残尿が原因の夜間頻尿

前立腺肥大症や糖尿病による神経障害を起こした膀胱では、尿が出し切れない状態となります。

こうなってしまうと、一回に出せる尿の量が少なくなってしまいますので、その結果トイレが近くなってしまいます。

また、前立腺肥大症では先ほどの過活動膀胱が併発する場合があり、糖尿病では夜間の尿量が増えたり、心臓や腎臓の昨日が落ちていたりするので、夜間頻尿が酷くなります。

脳血管障害や他の神経系の病気でも同じように、残尿が多くなることがあります。

3.小さくなった膀胱が原因の夜間頻尿

膀胱が小さくなったために、ためられる尿の量が減って、夜間頻尿が起こることもあります。

膀胱が小さくなる原因は、病気により萎縮してしまう場合があります。

膀胱結核では膀胱が小さくなりますし、長い間の細菌感染や炎症で膀胱の炎症が続いた場合、膀胱壁の組織が引きつれて硬くなり、膀胱そのものが小さくなることがあります。

こういった膀胱が小さくなる現象は、加齢でも同じような変化が少しずつ起こってきます。

また、なんらかの理由で膀胱の一部を切り取る手術を受けた場合も、膀胱の容量が少なくなってしまうので、頻尿の原因となります。

夜間頻尿の原因3「睡眠トラブル」

実際にはトイレに行きたくて起きた訳ではないのに、目が覚めてトイレに行ったことを夜間頻尿だと勘違いしてしまうことがあります。

これは、眠りが浅い、夜寝ている時に起きてしまう、といった睡眠のトラブルが原因です。

本人は夜目が覚めてしまったタイミングでトイレに行っているだけなのに、それがトイレで目が覚めてしまっていると思い込んでしまうのです。

また、お年寄りの場合は、睡眠が浅くなりがちです。

その原因として、メラトニンという睡眠を誘う物質の量が、年をとると減ってくることが挙げられます。

まずは、日中に日に当たったり軽い運動をしたりすることが、よい睡眠を手伝ってくれます。

夜間頻尿の原因4「加齢(高齢者)」

先ほどの『夜間頻尿の原因1「尿の量が増える」』の『1.加齢により内蔵(腎臓)の機能の低下』でもお話しましたが、高齢者では自然な変化として内蔵機能の低下や膀胱の委縮などが起きます。

これにより夜間の尿量を減らしたり、たくさんの尿を膀胱にためておくことができない状態になっています。

また、先ほどの睡眠が浅くなったり、排尿のトラブルを招くさまざまな疾患をあわせもっている場合が多いです。

前立腺肥大症や脳血管障害などの病気による、直接的な影響もありますし、高血圧や心臓病の薬による間接的な影響もあります。

高齢者の夜間頻尿は、複数の原因が重なって引き起こされている場合が多いので、1つ1つの原因を突き止めて、適切な治療を行いましょう。

夜間頻尿「男性・女性・高齢者」の原因や対策方法

夜間頻尿の原因や対策についてはここまでにお話した内容ですが、「男性・女性・高齢者」と分けて考えた場合、特に気に付けた方が良いポイントをおさらいします。

男性の夜間頻尿の原因

  • 過活動膀胱
  • 前立腺肥大症

女性の夜間頻尿の原因

  • 膀胱炎・尿道炎
  • 骨盤底筋のゆるみ
  • 過活動膀胱

高齢者の夜間頻尿の原因

  • 加齢により内蔵(腎臓)の機能の低下
  • 服用しているお薬の影響(降圧薬など)
  • 無意識な水分のとりすぎ

夜間頻尿「男性・女性・高齢者」の体験談

こちらでは年代別の男性・女性の頻尿の体験談(原因・対策・改善方法など)をまとめております。

みんなの頻尿の体験談からよき改善方法が見つかるかもしれませんので、是非気になる方がは見てみてください。

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