残尿感の原因「男性・女性の残尿感による痛みや頻尿の症状の違い」

残尿・残尿感により頻尿の症状を起こすこともあります。

今回は頻尿の原因の一つである「残尿感」についてお話していきたいと思います。

残尿感の原因

  • 排尿したのに出し切った感じがしない
  • 排尿時に少量しか出ない
  • 尿の出が悪い、1回で排尿できる量が減ってしまった
  • トイレの回数が増えた

などといった症状がでている方は残尿感を感じている人が多いはずです。

膀胱に尿が残っている状態を残尿といいます。

また残尿感は膀胱は正常に動いていて、残尿がほぼない場合にも、尿が残っている「感じ」がすることをいいます。

これは炎症状態や膀胱が下垂状態が刺激されるためです。

残尿感の原因はストレス性や冷えによっておこります。

近年、エコー検査(超音波検査)で痛みを感じることなく膀胱内の残尿量を計算してだせるようになりました。

残尿の原因には尿道の通りが悪くなる「前立腺がん」「前立腺肥大症」「尿道狭窄」などがあります。

また、膀胱の神経麻痺によって膀胱の活動が弱くなり同様の症状がでます。

膀胱の神経麻痺による残尿感

子宮を摘出する手術・脊椎のけがの後遺症・糖尿病などが原因。

いずれも膀胱自体が小さくなっているわけではなく膀胱の神経、膀胱の周りの臓器の影響が大きいです。

進行が進むと、腎臓の機能が悪くなり、腎不全を起こす危険があるので早めの原因発見と治療をおすすめします。

参考:腎臓病とは | 腎臓病について | 一般社団法人 全国腎臓病協議会(全腎協)

女性の残尿感の原因

神経因性膀胱(下部尿路機能障害)

神経系の障害によって起こる膀胱炎で、尿をためたり、排尿する脳と膀胱間の神経の信号がうまく伝わらない状態です。

神経系の障害としてあげられるのが下記の3つです。

参考:神経因性膀胱 | 順天堂大学・順天堂医院泌尿器科

脳血管障害

脳梗塞、認知症、脳出血、パーキンソン病など

参考:脳血管障害|くも膜下出血|脳出血|脳梗塞

末梢神経の疾患

糖尿病など

参考:末梢神経(マッショウシンケイ)とは – コトバンク

脊髄障害

脊髄血管障害、脊髄損傷、脊髄腫瘍など

この膀胱炎の場合、病気の原因がさまざまです。

どこの部分の障害が原因となっているか検査を受け、それぞれにあった治療をうけることになります。

参考:脊髄障害の症状一覧|公益社団法人 日本整形外科学会

骨盤性器脱(性器脱)

骨盤内にある子宮、膣、膀胱、直腸などが下垂し、膣から出ている状態です。

妊娠や出産による骨盤の底を支える筋肉や靭帯の緩みが主な原因となり、女性にしか起こらない病気です。

特に更年期を迎えた方におおくみられます。

その他、慢性の便秘、肥満も原因とされています。

症状として残尿感はもちろんのこと

  • 股に違和感がある
  • 膣からピンポン玉サイズの球のようなものが出ている
  • 椅子に座った時に違和感がある

などがあります。

参考:骨盤臓器脱(性器脱) | 医療ポータルサイト

膀胱炎

女性がなりやすい病気の一つでもある膀胱炎。

細菌(大腸菌など)が尿道から侵入し、膀胱が炎症を起こしている状態です。

細菌が原因のため、抗生物質の服用での治療になります。

20歳~40歳の女性の約30%が経験してます。

膀胱炎になると強い尿意が起こりトイレの回数が増え、排尿後に残尿を感じます。

症状がひどくなるとトイレまで我慢できずに漏らしてしまうこともあります。

性器を清潔に保つこと、水分をたくさん取ること、身体を冷やさないこと、丈夫な身体づくりが膀胱炎予防につながります。

生理中はホルモンのバランスが崩れ膀胱炎になりやすい為注意が必要です。

膀胱炎については膀胱炎の症状・原因・薬「膀胱炎の治し方と病院での検査と治療法」で詳しくお話しております。

尿道症候群(症候性細菌尿)

肛門の出口付近から尿道にかけて炎症が起こっている状態です。

症状は腹痛や痛みを伴う頻尿で、尿道炎や膀胱炎とよく似ていますが、細菌が原因でないのが特徴です。

ただ、女性特有のものであるため、女性ホルモンのバランスが関係していると考えられています。

通常、昼間頻尿・夜間頻尿をともないます。

参考:尿道症候群

その他の原因

上記以外が原因の場合、睡眠障害、ストレス、冷えなどがあります。

男性の残尿感の原因

前立腺肥大症による残尿感

前立腺が加齢とともに肥大し、尿道を圧迫して排尿しずらくなっている状態です。

尿道の圧迫により尿が最後まで出ず、残尿感が残ります。

前立腺は膀胱の出口から尿道の周辺を包むように存在しており、排尿を促したり、精子の一部をつくっている大切な臓器です。

50歳以上の男性は2割以上、80歳以上の男性は約9割の方が前立腺肥大症になっています。

前立腺がんと症状は似ているものの、まったく違う病気です。

前立腺がんは外側に炎症を起こすのに対し、前立腺肥大症は尿道をとりまく内腺と呼ばれる内側の部分の粘膜が炎症を起こしていています。

前立腺肥大症については前立腺肥大症の治療・薬・手術「前立腺肥大症の症状・原因を知る」で詳しくお話しております。

膀胱炎による残尿感

女性同様男性も膀胱炎による残尿を感じることがあります。

細菌(大腸菌など)が尿道から侵入し、膀胱が炎症を起こしている状態です。

膀胱炎になると強い尿意が起こりトイレの回数が増え、排尿後に残尿を感じます。

症状がひどくなるとトイレまで我慢できずに漏らしてしまうこともあります。

女性よりも男性の方が尿道が長いため、膀胱炎になる確率は低いのですが、男性は膀胱の手前にある前立腺に入り込む可能性があり、そこに菌が残っていると再び膀胱炎になり慢性化しやすいです。

また、急性前立腺炎の合併症の疑いがあるため、男性が膀胱炎の症状が出た場合は早めに受診した方がよいでしょう。

膀胱炎については膀胱炎の症状・原因・薬「膀胱炎の治し方と病院での検査と治療法」にて詳しくお話しております。

残尿感の痛み

痛みのタイミングにより、残尿感の原因となる病気が分かる場合があります。

排尿初め

尿道炎、前立腺炎、性感染症(淋菌感染症)

排尿中

膀胱炎、尿道結石、尿道狭窄(尿道外傷)、尿道腫瘍、腎盂炎

排尿後

膀胱炎、尿路結石

残尿時、排尿時に痛みがある場合のおおよその目安になります。

早めに病院を受診しましょう。

残尿感まとめ

  • 男女ともに膀胱炎は残尿の原因
  • 膀胱そのものが小さくなっているのではない
  • 排尿後、尿がまだできっていない感じがすることを「残尿感」とよぶ
  • 残尿は実際に膀胱に尿が溜まっている状態
  • 近年ではエコー検査で残尿を確認することができる
  • 1回のトイレで出せる尿の量が減っている
  • 尿意がすぐに襲ってくる
  • 排尿時痛みを伴う場合がある
  • 男性の場合、前立腺肥大症、前立腺炎、神経因性膀胱などが原因
  • 女性の場合、骨盤性器脱、神経因性膀胱、尿道症候群などが原因
  • ストレス、睡眠不足、風邪なども原因と考えられている

ちなみに、頻尿の原因は今回お話させていただきました「残尿感」以外でも以下の原因があります。

頻尿の様々な原因

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